通関士

通関士は、財務省が試験を実施する国家資格です。農産物や工業製品などを輸出または輸入しようとする場合、品名、数量、価格等の必要な事項を税関に申告して許可を受けなければなりません。
このような通関手続に関して、輸出入者の代理・代行をするのが通関業者であり、通関業者は営業所に1名以上の通関士をおくことが義務付けられています。
通関士の仕事は上記のような通関業務のほか、税関官署に提出する通関書類の審査、税関処理に問題があった場合の代行や書類作成などをおこないます。
合格後、通関士を名乗るには、通関業者に就職したうえで税関長から「通関士の確認」を受ける必要があります。

通関士の資格を生かすためには、通関業者に就職します。通関業者には、倉庫業、運送業、航空会社などがあり、それぞれのメインの業務に加え、通関手続きも兼業でおこなっているのが一般的です。
また、貿易会社や商社、輸出入を盛んにおこなっているメーカーへの就職も考えられます。税関別の通関業従業者数でみると、通関士数は東京、横浜、大阪の順で多いようです。

海事代理士

海事代理士は、海についての行政手続きをおこなう専門家のことで、海の司法書士とも言える国家資格です。依頼を受けて、国土交通省や都道府県にさまざまな申請・届出・登記をします。
たとえば、ボートの免許を書き換える際の申請手続きをするのも、海事代理士の仕事です。
これまでに1200名以上が海事代理士として登録されています(平成21年現在)。海事代理士になるには海事代理士試験に合格して、登録する必要があります。
海事代理士の事務所のほか、海事代理士以外の法律家も所属する法律事務所などが主な職場です。実績を積んだ後で、自分で事務所を開くことも可能です。
また、行政書士など、その他の国家資格とのダブルラインセスを得て、仕事の幅を広げて活躍している人もいます。

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